【FXコラム】自動売買システムの特許問題


最近のFX業界は、完全自動売買からセミオートとも言えるような自動発注システムまで、「自動」が流行っています。外為相場が小刻みに動くという特性を利用して、その小刻みな売買を繰り返すのであれば手動よりも自動化したほうが良いのではないかというのが主な理由で、実際に結果を出している自動売買システムもたくさんあります。

特に有名なのが、マネースクエアジャパンのトラリピです。トラップリピートイフダンの略で、その名の通りイフダン注文をトラップのように並べて、それをリピートさせるというユニークな注文システムです。これが大当たりしたこともあって他社も追随をしたのですが、このトラリピは特許を取得しているので特許侵害にあたるような類似システムは販売できません。

そこで他社は特許侵害にならないように同様のシステムを続々と開発しました。ループ・イフダンやアイサイクル注文などが有名ですが、これらは外見上の仕組みは同じでも特許を侵害しないようにギリギリのところで違う仕組みがとられているので、何とも微妙な存在となっています。

しかし、それゆえに個性もでていて、ループ・イフダンはトラリピよりも初心者向きであることなど、独自のメリットもあります。