貿易赤字が大きな問題になるワケ

FX投資をしている人にとっては大きな関心事である貿易収支。しかし、こと貿易収支が赤字になった時だけはFX投資をしていない人たちの間でも大きな話題となりました。なぜ貿易収支が赤字になるとこんなに騒がれるのでしょうか。

まず、赤字という語感による影響は大きいでしょう。「日本国が赤字になっている」と考えるとお金がなくなって、どんどん国が貧しくなっていくような印象を受ける人が多いので、余計にセンセーショナルに捉えられるのだと思います。さらに日本は長らく巨額の貿易黒字が続いてきており、そのことが貿易摩擦を引き起こすほどでした。「放っておいたら日本は貿易黒字になる」というイメージを多くの人が持っているので、そんな人たちに赤字という響きはショックが大きいのでしょう。

結論から言うと、貿易赤字というのはすぐに大きな問題を起こすものではありません。ただ、これが続くと構造的な赤字体質となり外貨を獲得する手段を何か他のもので見出す議論が必要になります。しかし工業国であるという地位は今も変わっておらず、原料を輸入して製品を輸出して外貨を稼ぐという日本のビジネスモデルは今も変わっていません。

中国の台頭でその地位が揺らいでいるという指摘もありますが、今や日本は1200兆円もの個人資産を持つ世界有数の金融大国です。これを全額外国に投資すると金利だけで小さな国のGDP規模になるので、貿易赤字をあまりネガティブに捉える必要はないのです。