トランプ相場とFXの泳ぎ方 トランプ相場とは何か1

2016年のアメリカ大統領選挙は、最終的にとんでもない番狂わせとなりました。共和党の候補者選びの段階から暴言を連発、アメリカの大統領選挙に必ず出てくる泡沫候補であるとしか思われていなかったドナルド・トランプ氏があれよあれよという間に共和党候補となり、遂には民主党との一騎打ちでヒラリー・クリントンに勝ってしまったのですから、そのインパクトは強烈でした。

その影響はもちろん、FXや株などの相場にも大きなインパクトを与えました。大統領選挙の開票が進んでいる日のFXは円高一色、トランプ氏の優勢が伝えられるとその傾向はさらに強まり、またぞろBREXIT相場の再来を思わせるものでした。筆者はこの日のトレードは最初から手を出さず、ひたすら進み続ける円高の展開を眺めていました。筆者がアドバイスをしている投資家の方々にも、BREXITの国民投票時と同様、ポジションを極力持たないことをおすすめしていました。

これを逆に円買いでエントリーした人たちは大儲けをしたことと思いますが、それがいつ逆に動くか全くわからない地合いだったので、やはり様子見が正解だったと思います。

(つづく)