トランプ相場とFXの泳ぎ方 円安・株高が起きている理由3


前回に続いて、トランプ氏が離脱を表明しているTPPの問題です。筆者自身の考えでは、TPPは日本にとってそれほど有利になるものだと思っていません。それはアメリカにとっても同じで、要はアメリカと日本というTPP加盟国の中で大半の経済規模を占める2か国の貿易障壁を取り除いて他国のものが入りやすいようにすることを意味するので、日本の農業が大打撃を受けるのは間違いないでしょう。それでは日本の工業製品が他国に入りやすくなって有利になるかというと、すでに工業分野では中国などに水をあけられてしまっている分野も多いので、そのメリットもさほど大きくはないと思います。

そうなると日本とアメリカにとってTPPが発効しないことは国益にかなうため、アメリカではそれに対して忠実にドル買いで反応しています。日本にとってもメリットがあると見なされるとある程度円買いが進むかも知れませんが、やはりトランプ氏のインパクトにはかなわないのでシーソーゲームの結果、ドル買い優勢になっているというのが実際のところでしょう。

(つづく)